ランの根についての質問です。

ランの根についての質問です。

貰い物のコチョウランが寄せ植えでポリ鉢だったの...ランの根についての質問です。

貰い物のコチョウランが寄せ植えでポリ鉢だったので蘭用のプラスチック鉢に春遅く植え替えました。

 生育はいいのですが昨日何気なく鉢底の裏をみたら鉢底の細い穴からうじゃうじゃに太い根が出てるのでびっくり!

 

いったいどうしたらいいのでしょう?

こういう時の為に割れる素焼き鉢か切れるポリ鉢にするべきだったのでしょうか?

 

結構頑丈なプラスチック鉢で鉢底をきるのは難しそうです。

どなたか良い知恵をお貸し下さい。myrtus2010さん、こんばんわ。

「ランの根に付いて」

ややこしい話で恐縮ですが、大切な話です是非ご理解願いたいと思います。

ランには大きく分けると「着生種」木や岩肌にくっ付いて生活しているタイプ

(胡蝶蘭はこのタイプ)と「地生種」土に根を張って生活しているタイプが有り

ます。しかし地生種も着生種が地面に降りて行ったと考えられていて、根の

基本的な構造はほとんど変わりません。

ランの根の特徴は根が触れた物に合わせた根に変える性質が有ります。

岩なら岩に適応した、木の幹なら樹皮に合わせた根に替えます。

この事は成長の緩慢なランが自然界で生き残る為の適応術と云えると思いま

す。しかしこれは成長している根の場合でして、成長してしまった根は途中

で変わる事は出来ません。(この事は大切です)

つまり、水苔植えをバーク植えに替えたり、バーク植えを軽石植えにしたり

すると必ず根が適応出来なくて根腐れを起こしてしまいます。

良く有る話で、水苔から根が空中へ飛び出してしまうのでと、その根を植え直

すと、必ず根腐れしてしまいます。つまり空中に適応した根を植え込むと窒息

した様な状態に成る訳です。その為、植え替えのタイミングは株元から根が顔

を出した時をおすすめして居ます。

一般的な「春に」は無難に云っているだけで温度や湿度等環境がそれぞれです

から、本当は答えにくいのが事実です。

 

>「寄せ植えでポリ鉢だったので蘭用のプラスチック鉢に春遅く植え替えました。」

本当は洋ラン用素焼き鉢にニュージーランド産の3A程度の水苔えがおすす

めです。胡蝶蘭は着生種ですから空中へ根を伸ばしたがります。ラン園等は

大切な種類の胡蝶蘭は必ず洋ラン用素焼き鉢に水苔植えです。

理由としては、通気性が良く水の管理が分かり易く良く育つ為です。

(ギフト用の品種名も良く分からない種はポリポット植えです)

 

>「鉢底の裏をみたら鉢底の細い穴からうじゃうじゃに太い根が出てるのでびっくり!」

これから冬を迎えます。温室等をお持ちで最低気温18度程度が確保出来る場合

は別ですが、現在の状態で冬越しをされ、来春以降に植え替えを実施される事

をすすめます。理由は前述の様な理由からです。

 

>「結構頑丈なプラスチック鉢で鉢底をきるのは難しそうです。」

しっかりした金属も切れる万能ハサミ等が便利です。また少々根が切れたりは

仕方の無い事です。その為に、根の動くタイミングが植え替えのタイミングな

のです。写真を添付しておきます。ピンクの輪で囲んだ所の様な根が顔を出し

た時がベストです。(触れた材料に適応してくれます)

以上、参考に成れば良いのですが。成長してしまった根は変わる事が出来ないので植え込み材料を変えると適応出来ず根腐れを生じやすい…という説明がとても参考になりました。

来春を待って植え替える事にします。

お二人とも有難うございました。