また『吾妻鏡』についての質問です。

また『吾妻鏡』についての質問です。

 

以下の文語文の意味を教えてください。長...また『吾妻鏡』についての質問です。

 

以下の文語文の意味を教えてください。長い文ですから、その読み方もわからない僕はこれだけの文を入力するには、1時間もかかりました。是非お願いします。

 

寿福寺の長老荘厳房律師行勇、御所に参ず。是所帯相論の輩の事、引汲し申さんの故なり。而して此儀已に数度に及ぶ間、将軍家御気色ありて、広元朝臣を以つて仰出されて云ふ。三宝の御帰依甚だ重しと雖も、政道の事頻りに以つて之を執し申さる。曽て僧徒の行儀に非ず。早く之を停止し、修練を専にせらる可しと云々。行勇心中に之を恨み、泣いて本寺に帰り、門を閉づと云云。」特に、参ず、なり、以つて(以ってじゃない?)、之、云云など頻りに出た言葉の意味を説明していただければと思うんですが。この吾妻鏡の文章の大まかな現代語訳は、以下の通り。下記参考URLよりコピペします。

 

寿福寺の長老である行勇が参上して、所領の問題で争っている人物のとりなしをしようとしました。ですが、すでにそのことが数度にわたって、実朝は煩わしさを感じていたらしく、広元を通じて、政道のことにやたらに口出ししようとするのは僧徒の行うべきことではないので、そうしたことはやめて、仏道修行に専念するようにと注意しました。しかも、こうした厳然な態度で臨む一方で、その三日後には、自ら寿福寺に赴いて行勇を慰めますが、その際、行勇と政治の話はしないで「仏法」の話だけをしたと伝えられ、実朝は行勇を慰めながらも、すでに示した原則は一歩も譲っていません。

 

参ず(さんず)

「行く」「来る」の意の謙譲語。目上の人の所に行く。まいる。参上する。

「御挨拶に参じました」

 

なり

(助動)(なら・なり(に)・なり・なる・なれ・なれ)

〔格助詞「に」に動詞「あり」の付いた「にあり」の転〕断定の助動詞。体言および活用する語の連体形に接続する。また、副詞の「かく」「しか」、助詞の「ば」「ばかり」「て」「と」「のみ」「まで」「より」などにも付く。

 

事物や動作・状態などについて説明し断定することを表す。である。だ。

 

「なり」は、上記の用法以外にも数種類あります。

 

以つて

以ってじゃない?→現代語ではそのとおりです。

 

之(これ)

これも、色々な意味がありますが、以下の用法のことだと思います。

〔漢文における「是」「之」「惟」などの訓読みから生じた、文語的な言い方〕提示された主題について、それを改めて主語や目的語として指定する言葉。主題を強調し、また言葉の調子を整える。

 

云云(うんぬん)

・引用文や語句のあとをぼかしたり省略するときに用いる語。

・(「…と云々」の形で)上に述べたことが引用や伝聞であることを示す。…という話だ。…と言う。

 

(-o-)/

お疲れ様でした。誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。